PICK UP THE PIECES 2017

2017年1月7日(土)〜1月22日(日)
※1/9・16は休廊

【参加作家】
今江 ひとみ / 内山 良子 / 大村 益三 / 小田 千夏 / 河上 史佳 / 河村 有佳 / 京増 まどか / 栗田 ふみか / 桒原 愛美 / 小林 文香 / 小林 美佐子 / 佐野 友音 / 鈴木 吐志哉 / 髙島 美幸 / 髙橋 真梨子 / 田中 唯子 / 豊川 宏美 / 中里 葵 / 鳴輪 紗也加 / 廣畑 聡美 / 藤巻 春恵 / 麓 絵理子 / 前田 愛美 / 間嶋 宏美 / 松本 雪絵 / 峰山 花 / 山口 茉莉 / 山本 まりか

【参加作家プロフィール】
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今江ひとみ
《プロフィール》
現在 女子美術大学大学院美術研究科美術専攻博士前期課程1年
第82、83回版画展 入選(2014、2015)
第84回版画展 賞候補(2016)
アワガミ国際ミニプリント展2015 賞候補
《ステートメント》
聴覚障害者である両親と共に暮らした、静かな福島での記憶と現在の生活とのささやかな変化のようなものを頼りに制作しています。見る人が普段の生活を送る上で何かしらを気づく、ささやかなきっかけになればと思っております。
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内山良子
《プロフィール》
1979年 誕生
2003年 女子美術大学卒業
日本版画協会(以降04年奨励賞、05)
春陽会入選(04年奨励賞、05年奨励賞、06年会員推挙)
2005年 女子美術大学大学院修了
以降、個展・グループ展多数
《ステートメント》
日常の様々な出来事が私の中に澱のように溜まり、それが木版画という形で出てきます。
表現の仕方はその時々ですが、そのすべては私の変なものです。
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大村益三
《プロフィール》
1957年東京生まれ。1981年多摩美術大学美術研究科修了。2002年頃から女子美術大学の「版画」で「コンピュータ」の授業を受け持つ。
《ステートメント》
土の上に残るフットプリントのような。
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小田千夏
《プロフィール》
2014年 女子美術大学芸術学部美術学科洋画専攻版画コース 卒業
2016年 同大学大学院美術研究科修士課程美術専攻版画研究領域 修了

2012年 クイーンズランド・カレッジ・オブ・アート海外
スプリング・スクール2012 修了作品展(QCA/オーストラリア)
2014年 第82回版画協会展A部門入選(東京都美術館/東京)
2015年 第40回全国大学版画展 受賞(町田市立国際版画美術館収蔵/東京)
「advanced studies project of art」(JAG.S/上海)
2016年 「Blank Feelings-曖昧な実感-」(表参道画廊/東京)
《ステートメント》
触感的な物質(インク等)からなる表層とイメージ(像)の中に生まれる関係を考えながら、あらゆる物事における不確実性や曖昧さの可視化を試みています。
日々という常に変化し続ける瞬間の連続に対して、意味や自己といった意識からは離れた場所にある一種のユートピア的な瞬間の記録でもあります。
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河上史佳
《プロフィール》
2016年卒業
2015年 「みせたり。みたり。みられたり。」(サイト青山)
「comma, 」 木版画 二人展 (小杉画廊)
「pick up the pieces」グループ展(檜画廊)
「I」音楽と絵画の三人展 (サイト青山)
2013年 「ルーテルアートアカデミー」(熊本)
《ステートメント》
言葉にできないものや行為、ふと思ったことを形としています。最近は「見ること」を媒体とした物に興味を持っています。
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河村有佳
《プロフィール》
2010年 女子美術大学 芸術学部 洋画専攻版画コース 卒業
2012年 女子美術大学大学院 美術学科 版画研究領域 修了

2013年 銀座ゆう画廊、吉田町画廊巡回展 「さすらいの版画展」
相模原 女子美アートミュージアム 「環太平洋版画交流展」
信濃町 アートコンプレックスセンター 「版画工房サミット」
2014年 銀座 GALLERY b.TOKYO 企画展「GALLERY SELECTION」
台湾 雲南県市役所 グループ展示
2015年 相模大野 女子美術大学808ギャラリー「助手展zero」
相模大野 女子美術大学1900ギャラリー「助手展」
つくばみらい市 筑波大学美術館「FINE ART / UNIVERSITY
SELECTION 2015-2016」
秋葉原 3331ギャラリー「Border展」
2016年 銀座 銀座スルガ台画廊 「新人選抜レスポワール展 河村有佳 展」
銀座 銀座スルガ台画廊 「2016 版画選抜展」
《ステートメント》
人間の欲望には善と悪がある。幸福になりたいと思いながら、悪い心に邪魔され人間は揺れ動いてしまう。しかし人間は感情を抑え、相反する行動を取ることができる。人間のこうした矛盾性について考えながら現代における少女性を意識し制作をしています。
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京増まどか
《プロフィール》
2009年 女子美術大学 芸術学部絵画学科洋画専攻版画コース 卒業
2011年 女子美術大学大学院 美術研究科美術専攻版画領域 修了
2013年 Visual contentsⅩⅩⅠ-視覚の目次―
松下サトルと仲間たち展―2-
2014年 Visual contentsⅩⅩⅤ-視覚の目次―
2015年 干支の申展
2016年 マトリョーシカ&グリーティングカード展
《ステートメント》
散歩をしているとき、1歳の息子が道端に咲く花を見て「きらきら~(星のこ
と)」と言いました。その時、この子には星も花も同じに見えるのだなと面白く
感じたことからこの作品が生まれました。この絵を見ても「きらきら~」と両手
首を振って喜んでくれます。
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栗田ふみか
《プロフィール》
1990年 新潟生まれ
2014年 女子美術大学芸術学部絵画学科洋画専攻版画コース卒業
2016年 同大学大学院美術研究科美術専攻版画研究領域修士課程修了
現在 同大学大学院美術研究科美術専攻版画研究領域博士後期課程在籍

2015年 第23回一般財団法人守谷育英会奨励賞、第40回町田市立国際版画美術館収蔵賞(2013年第38回)
2016年 第22回鹿沼市立川上澄生美術館木版画大賞大賞、福沢一郎賞、第84回版画協会版画展A部門奨励賞
他展示多数
《ステートメント》
お風呂をモチーフに据えた作品シリーズを作っています。本シリーズは精神的な問題意識からはじまり、それが昇華されて以降は造形性に注目して制作してきました。平板になっていくイメージがミニマムなになっていく先に、木版画の作品として、どういった表現が可能なのか、日々考えています。
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桒原愛美
《プロフィール》
2013年 女子美術大学付属高学校 卒業
2013年 女子美術大学芸術学部洋画専攻 入学
現在 女子美術大学芸術学部洋画専攻4年

展示
2013年 continue art project
2015年 colorful exhibition
原点
《ステートメント》
作品をもっと身近に感じさせる。
感覚的に作品を楽しめるようにする作品を目指して制作しています。美術館に飾ってあるようなアカデミックな作品というよりも、作品はあくまでも作品なのだけれども、美術にそこまで興味ない人でも、ファッションや音楽を楽しむような感覚で鑑賞することが出来る作品が作りたいと考えています。
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小林文香
《プロフィール》
山梨県出身
2010 年女子美術大学洋画専攻 卒業
2012 年女子美術大学大学院版画領域 修了
版画協会準会員

《ステートメント》
光や空気、あるいは空間を満たす何か。
目に見えないものをいかに捉え、いかに伝達してゆくか。
心を震わせるものとは果たして何なのか。
自らの考察を交えながら、木版に向かい表現を模索しています。
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小林美佐子
《プロフィール》
1985年 神奈川県出身
2011年 女子美術大学大学院美術研究科版画領域卒業

2012年より女子美術大学美術教育専攻助手として勤務
《ステートメント》
銅版画、リトグラフ、手彩色を用いて身体をモチーフに制作。
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佐野友音
《プロフィール》
2016年 女子美術大学大学院版画修了制作展(シロタ画廊/東京)
第10回大学版画展受賞者展(文房堂ギャラリー/東京)
第1回TKO国際ミニプリント展2016(B-gallery/東京、アートゾーン神楽岡/京都、GALLERYいろはに/大阪)
「DAWN OF YOUTH」(Kato Art Duo/シンガポール)
日本版画協会第84回版画展(東京都美術館/賞候補)
《ステートメント》
女子美術大学大学院では銅版画を専攻し、エッチングとサンドペーパーアクアチントによる抽象画を制作しておりました。
また、銅版画制作と平行して、色鉛筆を使用したドローイング作品制作も続けております。

生物の持つ柔らかさや質感といった、皮膚感覚的な生命感を表現し、作品を目にした人の五感に呼び掛けられるような作品制作を目指します。
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鈴木吐志哉
《プロフィール》
1968年 東京に生まれる
1996年 創形美術学校研究科版画過程修了
1998年 A.I.Rアートスタジオ五日市にて制作
2002年 文化庁国内研修員

1995年 「第24回現代日本美術展」神奈川県立近代美術館賞
2003年 「第3回飛騨高山現代木版画ビエンナーレ」大賞
2014年 「第2回国際木版画会議 木版ぞめき」東京藝術大学美術館・東京
2015年 「TRIBUNA GRAPHIC 2015」The Art Museum of Cluj・ルーマニア
《ステートメント》
島と渡り鳥の引き寄せ合う磁場にも似た力に興味を持ち、続けているシリーズです。
私にとって木版画は平面になった彫刻という意識が強くあります。
バレンを使って和紙に版木の凹凸を拓本の様に汲み取るイメージで制作しております。
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髙島美幸
《プロフィール》
1991年 千葉県出身
2016年 女子美術大学大学院美術研究科修士課程版画研究領域 修了
展示歴・受賞歴
2014年 個展(GALLERY b.TOKYO)
日本版画協会第82回版画展 A部門奨励賞
2015年 第51回神奈川県美術展 平面立体部門 大賞
第40回全国大学版画展 収蔵賞
2016年 女子美術大学大学院版画修了制作展(シロタ画廊)
PICK UP THE PIECES(檜画廊)
大久保婦久子賞
《ステートメント》
無数の枠組みにはめ込まれ、「現代人」として強制的にカテゴライズされた「私」自らをフィルターにして、心に映ったものを銅版に刻んでいる。幼いころより社会から教え込まれた普遍的な価値観に縛り付けられながら生きる自身の唯一性を、切り抜いた銅版や糸といった物質を用いて追及している。
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髙橋真梨子
《プロフィール》
1991年生まれ。群馬県出身。
2014年 女子美術大学美術学科洋画専攻版画コース卒業。
在学中は銅版画を学んでいました。現在は絵具やペンを使った作品を制作したり、家族の写真を撮ったりしています。漫画を描いたりもしています。
2014年「~14hangers~女子美術大学版画コース 卒業制作有志展」
2016年「PICK UP THE PIECES」
《ステートメント》
自分が良いと感じた物や、当たり前に持つイメージをそのまま素直に表す事を目標に制作しています。
私は自分の気持ちを自覚する事が苦手で、思い込みや他人の評価を気にすることによって、気持ちが分からなくなりがちです。
制作は絡まった気持ちを整理していく手段で、完成した時には少しだけ開通したような気がします。
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田中唯子
《プロフィール》
2014年 女子美術大学芸術学部美術学科洋画専攻版画コース 卒業
2016年 同大学大学院美術研究科修士課程美術専攻版画研究領域 修了
現在 同大学版画研究室助手
【主な展示】
2016年 「Blank Feelings – 曖昧な実感 -」展(表参道画廊/表参道)
版画展(ギャラリーなつか/銀座)
第84回日本版画協会展 山口源新人賞(東京都美術館)
《ステートメント》
土地も時間も異なる複数の報道写真を仮想的な空間に配置し、版を介することでモチーフが不特定なものとなるように制作しています。メディアを通して得る情報は、日常を揺さぶり考えざるをえない状況を与える存在です。制作を通して、それぞれの印象や共通部分、ひいては現在という形のない漠然としたものを見つけられるのではないかと考えています。
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豊川宏美
《プロフィール》
現在 女子美術大学院美術研究科美術専攻版画研究領域博士課程前期2年
2016年第84回版画展(東京都美術館)
二人展「机上の空論」(GALLERY HANA SHIMOKITAZAWA)
女子美術大学版画有志小作品展「PICK UP PIECES」(檜画廊)
2015年 第83回版画展(東京都美術館)
「rokuninrokuiro」
《ステートメント》
人間は生活をしていく中で、日々、多くのものごとを体験し、目にしているにもかかわらず、その目に映る多くのことを無意識のうちに、あるいは意識的に、都合の悪いことがらを視界からシャットアウトして、理想の世界で生きています。私は日常から排除された、「みないふりをしているもの」を、非日常の世界であるハレの世界に落とし込み、皮肉めいたメッセージを発信しています。
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中里葵
《プロフィール》
現在 女子美術大学大学院美術研究科美術専攻版画研究領域博士前期課程1年
2016年 DAWN OF YOUTH (Kato Art Duo)
第84回日本版画協会版画展 入選(賞候補)
第52回神奈川県美術展 かながわ賞
加藤成之記念賞
女子美術大学美術館賞
《ステートメント》
ショッピングモールやファミレス、マンションや団地などどこにでもあるものをモチーフに作品を制作している。それは私の出身地である郊外、埼玉県の風景でもある。特に観光地や特産物など有名なものがない、特徴のない画一化された街や人々を見つめていきたいと思っている。
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鳴輪紗也加
《プロフィール》
1995年 広島県生まれ
2013年 女子美術大学芸術学部美術学科洋画専攻 入学
2015年 女子美奨励賞受賞
2016年 第84回版画展B部門入選

2014年 Granatus展
2015年 Granatus展
2016年Granatus展
2016年田原桂一in JOSHIBI 光合成プロジェクト「奥の細道」
《ステートメント》
肉眼で見ているものとカメラで撮影されたものは異なっており対象を目で捉えることとカメラで写し取ることの差異に興味を持ち写真製版という手法で制作してきた。「曖昧な記憶」をテーマにして日常にあるものの見方を捉え直すことで現実の視覚では得られない美しさや目に見えない美しさとは何かを表現したいと考えている。
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廣畑聡美
《プロフィール》
1991年 広島県生まれ
2015年 女子美術大学芸術学部美術学科洋画専攻版画コース 卒業

現在 愛知県立芸術大学大学院 美術研究科油画・版画領域 在籍中
主に水性木版の技法を用いて作品を制作しています。
《ステートメント》
ふだんの生活の中で気になったものをモチーフに制作しています。モチーフをきっかけにして、自分の頭の中にある、心地よいと感じる形や色を引き出し、具現化することを目指しています。墨や胡粉を使い、モノクロの中にある淡い色彩の変化を大切にした作品を作りたいと思っています。
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藤巻春恵
《プロフィール》
現在 女子美術大学大学院美術研究科美術専攻版画研究領域博士前期課程1年
2016年 第84回日本版画協会版画展 入選(賞候補)
田原桂一in JOSHIBI〈光合成〉プロジェクト「奥の細道」
2015年 版画研究室買い上げ賞
第40回全国大学版画展
《ステートメント》
脚や顔などといった人体と植物などを組み合わせて、自分がその時に感じた事を表現している。
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麓絵里子
《プロフィール》
2003年 女子美術大学芸術学部洋画専攻版画コース卒業
2005年 女子美術大学大学院修士課程美術専攻科版画領域修了
2005~10年 女子美術大学専任助手(版画)
2010~14年 女子美術大学非常勤講師(版画)
《ステートメント》
部屋のドアが薄く開いている。ちらりと興味を引く物が目に入った。そうっと隙間から覗き込む。咎める人もおらず、また入ったところで叱られる類の部屋ではなさそうだ。

部屋に入るか、入らないか。

部屋には入らず、隙間からじっくりと部屋の風景を眺める。様々な意図が混在しているその光景に、深く満足してその場を去る。
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前田愛美
《プロフィール》
1989年 鳥取県生まれ
2012年 京都嵯峨芸術大学 造形学科 版画分野 卒業
2014年 女子美術大学 大学院 美術研究科 版画コース 修了
女子美術大学修了制作展 シロタ画廊
第38回全国大学版画展受賞者展 文房堂ギャラリー
前田愛美個展 ギャルリー東京ユマニテ
2016年 「vs or ≒」堂東由佳 前田愛美 宮田雪乃3人展 ガレリア・グラフィカbis
Small Works 2016 蔦屋書店2号館 Anjin 東京

現在 京都嵯峨芸術大学版画・写真領域教務助手
《ステートメント》
テーマは日常です。
日々のものごとや、ふと思う感情ひとつひとつを拾って描きとめたいと考えています。

どんなに小さくても感じてしまった、嬉しかったこと、寂しかったこと、もう一度やりたいこと、もう二度とあってほしくないこと…それらを銅版画という技法で表現することで、些細で小さなものごとを「わたし」から切り離された存在に変えることが出来ると考えています。
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間嶋宏美
《プロフィール》
現在 女子美術大学大学院美術研究科美術専攻版画研究領域博士前期課程1年
2016年 contact展(ギャラリーうぇすと)
2015年 第83回日本版画協会版画展 入選
2014年 第9回高知国際版画トリエンナーレ展 日和崎尊夫賞
第82回日本版画協会版画展 入選
2013年 第81回日本版画協会版画展 B部門賞候補
《ステートメント》
私の描く鯨は自分の化身であり、感情を表現する最適な表現方法です。
それは鯨の質感からはじまり、皮膚に定着した物質全てが私の感情から出来ています。感情は常に一定ではない為、絵も変化していきます。そんな『描くことで今がつくられ、描き終わると過去となる』作品を制作しています。
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松本雪絵
《プロフィール》
2014年女子美術大学芸術学部美術学科日本画専攻卒業。
2016年女子美術大学院版画研究領域修了。
様々な画材を用いた表現を模索している。

《ステートメント》
制作する上で大学院時代に得たレイヤーの要素を思いの層として捉え、作業しています。色数は思いの層であり、作品は作家のインスピレーションの重なりといえます。今回、JINEN GALLERYで大学院時代の同胞と同じ空間に展示できることを大変嬉しく思っております。

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峰山花
《プロフィール》
1988年広島県生まれ。2014年女子美術大学大学院美術研究科美術専攻修士課程版画研究領域修了。2015年第84回版画展(日本版画協会)A部門奨励賞。2016年シェル美術賞本江邦夫審査員奨励賞。現在女子美術大学短期大学部美術コース(版画)助手。
《ステートメント》
自然をテーマに制作しています。いつか死んでしまったら、こんなふうに空気に溶け込むのだろうか・・・。と、作者の私は空想をはたらかせていますが、ヘラヘラとした雰囲気だけでも楽しんでいただければ幸いです。
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山口茉莉
《プロフィール》
1983年愛知県名古屋市生まれ、5歳から神奈川県鎌倉市で育つ
2006年女子美術大学卒業(卒制買上げ賞)
2007年全国大学版画展(買上げ賞)
空想建築を作り始める
2008年女子美術大学大学院修士課程修了
2014年~現在
女子美術大学非常勤講師(リトグラフ、製本実習)
アトリエコンテ絵画講師、他
《ステートメント》
堆積した時間をくぐり抜け 採集された過去の遺物か、
空想の世界から顕れた未来のモノリスか。
時の流れの錯覚を覚えさせる佇まいの構造物を顕在化しています。
そういった世界の先に何があるのか、追い続けてみようと決めました。
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山本まりか
《プロフィール》
2015年 第83回版画展 入選
第5回NBCメッシュテックシルクスクリーン国際版画ビエンナーレ展 優秀賞
2016年 gallry hana simokitazawa 二人展「机上の空論」
神谷町Cafe papier 個展「神様が息をする」
2016年 女子美術大学大学院美術研究家美術専攻版画研究領域 在籍
《ステートメント》
物の形、光と影による輪郭線、色。それらの必要な部分を取り出し、不必要な部分は省くことでイメージが出来上がっていく。
その構築の方法でイメージはどんどん単純化されていきます。そして単純になったものは、そのものの本質が現れるように思えるのです。
既存のイメージをまとわないそのものを探し出すための作品です。