田中涼子展 -ひとつめの夜-

2016年11月8日(火)〜11月13日(日)
【A室】

私はいつも「何処か遠くへ行きたい」という逃避願望を持っている。

だけど、遠くへと出掛けることは滅多にない。いつも生活のために動き回り、決まった行動範囲内を行ったり来たりして、夜をむかえる。

日々は繰り返されていく。決まった範囲から出る事が出来ない私は合間合間に夢をみるように遠くへ行く。

遠くへ行くことを想って制作を始める。

ふいに目に入る月。通り過ぎる季節。帰り道の会話。電車の音。夜にかかってきた電話。一人、たまに誰かと積み重ねていく日常。

記憶と記憶が混同し現実と空想も混ざり合い、一つの作品になっていく。

田中涼子
Ryoko Tanaka
1986年生まれ 三重県出身
2009年 武蔵野美術大学油絵科版画コース卒業

個展
2013年 OPAgallery(表参道)「いつかの帰り道」
2014年 OPAgallery(表参道)「空をかぞえる」
2014年 ギャラリー檜(京橋)「遠くとおく空」
2015年 ギャラリー檜(京橋)「群星の約束」
2015年 涙橋ギャラリー(三重)「田中涼子展」
2016年 わいん場(調布)「群羊の星」