髙見基秀展 -意識の外様-

2016年10月25日(火)〜10月30日(日)
【A室】
“目は心が理解する用意があるものだけを見る。”
アンリ・ベルクソン(仏・哲学者)

わたしは人の興味関心とその対象となるものの距離感をテーマに作品制作をしています。

現代、私たちの身の回りには受け手の許容量を超えた多くの情報が溢れています。そして、私たちはその情報が自分にとって必要かそうでないかの選択を絶えず問われ続けています。これはあくまで個人的な感覚なのですが、この状況は私たちの情報に対する感度を鈍らせているように感じます。さらにこの状況が深刻になるにつれて、たとえ生きる上で重要な事であっても、自分の問題としてうまく捉えられなくなってしまう事態が発生しているような気がしています。

今回の展覧会名「意識の外様」は、そういった普段の自分が選択していない意識の外側にあるものにスポットを当てるという意図があります。私自身この展覧会を通して、そういったものと改めて向き合う事で、自分にとって本当に意識を向けなければならないものは何なのか、考えたいと思っています。

1986 石川県生まれ
2010 富山大学芸術文化学部芸術文化学科造形芸術コース卒業
2012 東北芸術工科大学芸術工学研究科芸術文化専攻洋画領域修士課程修了

2012 高見 基秀展(東京 / gallery b.tokyo)
2013 -うつし模様- 高見基秀展(東京 / SAN-AI GALLERY)
2014 高見基秀個展 「見たいものしか見えない」(東京 / NICHE GALLERY)
2015 髙見基秀 展 -都合のいい風景たち-(東京 /JINEN GALLERY )